みょきこのつぶやき

貧乏家庭で育って、そこそこの大学を出て、海外でも働き、英語も使って働けるようになりました。お金がない家庭で育つ子供たちへのヒントになれば・・・。

情報を鵜呑みにしないってどういうこと?

高校を卒業するぐらいの娘の母親のような気持ちで書いてみようと思う。

 

今はホントに便利な時代になった、って耳にタコができるぐらい聞いてるよね。私が高校生ぐらいの時にも、大人たちにそう言われた。

 

なんでもインターネットで調べられる。データでも人の意見でも、新聞記事でも。

でも、その情報が誰が書いているか、発信しているか、どういう意図を持って書いているか、そういうことを判断することが、あなたが大人と対等に渡り合うためには重要になってくる。つまり、騙されないようにする、ってことだ。「自分の意見を持つ」ってことより前のステップであり、同じくらい重要なこと。だって騙されて自分の意見を操作されることもあるのだから。

学校の勉強ではなかなか教えてくれない。

偏差値が高くっても、その辺のチカラはナカナカつかない。

私の母は、いまから考えると「情報を鵜呑みにする」人だったので、いろいろ騙されていた。広告にも騙されるし、新聞の情報にも騙される。

私が小学校4年生ぐらいの時に、図工の教科書をなくしてしまった。図工だから薄っぺらい本だったのを覚えている。確か厚さ3ミリぐらいもないぐらいの本。その時、私はこっぴどく母に怒られた。そりゃ、怒るよね。ただ、単になくしたことを怒られたのではなく、教科書は買ったらすごく高いので、本屋で買わなければ行けなくなるので「金がかかる」ことで母は腹を立てた。

今だったら、そんなの数百円か高くても1000-2000円なのに、母は本屋に私と一緒に行き、わざわざ自分から本屋の店員に向かって「教科書って本当に高いんですよね、1万円ぐらいするって人に聞いて来たんですが売っていただけますか?(的な内容)」ときいた。

その本屋自体が性根の悪い人たちが経営してたのかもしれないが、数ミリの図工の教科書に1万円を払うバカな客が来た、さあラッキー!と思ったのか、「そうですね、1冊1万円です」と、母に請求し、母はそのまま店先で金を払い、私と一緒に店を後にした。

こう書くと、私の母が単なるバカではないか、、とも思う。バカだと思う。

ただ、ここで言いたいのは、母が誰かから聞いた二次情報「教科書は、買ったら一冊万単位の金額になる」という情報を、何の疑問もなく鵜呑みにしていたのがおろかだったということ。

さすがに小学校4年生でも、「そりゃ高いよ」と思ったので、私はこの事件を30年ぐらいたった今でも忘れられない、、。

あなたが、いろんな情報に接するとき、それはその人に意見なのか、その人(会社)にメリットがあるから勧めているだけなのか、そのデータは本物なのか、客観的にみる眼を持ってほしいと母は思うんです。それは「人を信じるな」と言っているのではなくて、「人を信じる眼」と「少し引いて立って、自分の頭で判断する眼」というのは共存できると思う。

それが共存できるってのが大人の世界だと母は思う。

 

特に女子は、18歳以上になるといろんな誘惑がある。私があなたの年齢だった時でも、いろんな誘惑があった(笑)。今、18歳の子はその10倍ぐらいあるんじゃないかな。18歳って「蝶になる前のさなぎ」的な自意識が多かれ少なかれ女子にはある。「さなぎ」にはいろんな情報が押し寄せてきます。怪しいオヤジも寄ってきます。

いろんな事件を耳にするたびに、母は思うのです。自由を楽しみながらも、本当に気をつけてほしい、と。