みょきこのつぶやき

貧乏家庭で育って、そこそこの大学を出て、海外でも働き、英語も使って働けるようになりました。お金がない家庭で育つ子供たちへのヒントになれば・・・。

「化粧品デビュー」する前に、「肌のしくみ」を知ろう

高校生ぐらいから、化粧品にワクワクして使いだす女子が多いでしょう。今は早いから、もしや中学生が化粧品デビューなのかな?

 

私の化粧品デビューは比較的遅くて、大学生になった18歳だったと思う(メイクの化粧品と、基礎化粧品の両方)。大学生になると合コンやデートでスッピンで出かけるにはダサイし、女子同士の会話でも、「どこどこのローションがいい」だの「どのどこのファンデが肌に合う」とか、そういう会話が多くなってくる。

 

極めつけは、キャッチセールスのお姉さんが

「あなた、18歳にもなって、ビオレで顔洗って1000円以下の化粧水をつけるなんて、やばいわよ。ちゃんとお肌のケアをしなきゃ」
とか言って、1本3000円とか5000円、下手するとシリーズで3万円ぐらいするものを、”これくらいの金額のものを使うのは大人の女性の常識”的な感じですすめられた。

 

学生ですよ、私・・・。しかも父は、年収400万円以下のビンボー家庭。1本3000円のローションでさえ、当時母も使ってなかった。

でも、友人やキャッチセールスのお姉さま方との会話で、「高い化粧品を使うのが大人のたしなみ」が常識と、思ってしまった私は、家庭教師のバイト代などをつぎ込んで、当時流行っていた☆リニーク社の化粧品セット一式をキヨミズの舞台から降りる勢いで買いました。2万円ぐらいだったかなぁ。

結局18歳の私の肌には合わず、1年ぐらいニキビ肌に悩まされたことを覚えている。

 

女子特有の、友達たちと同じことをしなきゃいけない圧力を感じて、お金がナカナカかけられないのに、高級ブランドの化粧品デビューをする子もいると思う。

そんな子のために、周りに流される前に、化粧品会社などが進めている本ではなくて、皮膚科の先生が書いた簡単な「肌の仕組み」について書いた本を読むことをおすすめしたい。

 

化粧品会社が書いている本だと、結局自分の会社の商品を売りたいがために、肌の構造に対する考え方を変えて書いちゃってる場合があるので、是非お医者さんが書いている本にしてください。
(でも、裏表紙をチェックして、本の発行元を確認してくださいね。発行元とか、編者とかが化粧品会社の名前がある本ではだめね。本を出版するためにお金を出しているのが化粧品会社なんだから、その場合、その医者は化粧品会社の手先になって都合のよいことを書いています。)

 

私は医者でもなく、化粧品会社の手先でもないですが、ざっくりの肌知識は

 

●皮膚は皮脂、表皮(角質層+基底層)、真皮(血が通っている)で成り立っている

●表皮は1か月~45日で新しくなる。つまり新陳代謝。 
これがうまくいけば肌はキレイになるし、シミも押し出される(はず)

●新陳代謝をうまくいくようにするには、化粧品だけでなく食事で肌の原料となるたんぱく質を取ることが必要。(だから、きれいになるためのダイエット気を付けて!)

●皮脂は、水分の”ふた”の役割。
 だから、若くても皮脂を取りすぎると角質層の水分が飛んでしまう。

●皮脂、角質層は、外側から肌の内側(角質の下の表皮、真皮)を守るバリア機能も果たしている。
逆に、そのバリア機能を壊さないと、水分や栄養分(コラーゲン、セラミドとかなんでも)が入らない。油(皮脂)は水をはじくので。

●だから、ほとんどの基礎化粧品にはバリア機能を壊す役割の成分(合成界面活性剤)が配合されたうえで、コラーゲンやセラミドやらの栄養成分がはいっている

=>つけすぎると、肌のバリアが壊れてしまう化粧品もあるかも?

=>合成界面活性剤の洗顔料も気を付けないと、肌がパサパサに。

 

もし興味があれば、お堅い本ですが「美容と皮膚の新常識」(戸田 浄/医学博士、中央書院)を読んでみると面白いと思う。
アマゾンで見たら残念ながらもう絶版で、中古が4800円もするのね、、、。
皮膚医の吉木伸子さんが書いているスキンケアの本でもいいのかな、、、。ただ、吉木さんのテレビでの発言などをみると化粧品業界にソンタクしていると思うこともあり、私はあまりお勧めしたくないのですが。

 

ここ数十年のうちに、わたしはいろいろ本を読んで学び、化粧品会社とは関係ない人の話を聞いて、高い化粧品を買わずにいれるようになりました。(保湿もOK、ハリもOK、シミはあるけど、まー、しょうがない)

 

ぶっちゃけ日本経済にとって、化粧品にお金を沢山落としてくれる女性たちがたくさんいる必要がある。化粧品業界を非難するつもりはないんだけど、せめて、お金に余裕がない若い女のコには、肌の知識をつけたうえで、見栄で高い化粧品を使って自分の肌をボロボロにしてほしくない。

化粧品買うために働くのではなく、美味しいものを食べにいくことでもいいから、自分の内面のためにお金を使ってほしいな、とオババは思います。